富士宮焼きそばの特徴は麺の違いだけだと思っている人が多いですが、富士宮焼きそば学会では麺の違いを含め特徴の12箇条をあげています。
今回はB-1グランプリで有名になった静岡県富士宮市のB級ご当地グルメ、富士宮焼きそばの特徴・定義12個を徹底解説します。
特に前半の4つは重要ですので要チェックです!
目次
富士宮焼きそばの特徴は麺の違いだけ?
富士宮焼きそばの最大の特徴は「コシのある麺」で、通常の焼きそばの麺よりもちもちしている食感があります。
そんな特徴があることから、富士宮焼きそばは麺の違いだけ?と思われがちですが実は違いは「麺だけ」ではありません。
正式な「定義」とまでは言っていないものの、富士宮やきそば学会では富士宮やきそばには12個の特徴があるとしていますので、その12個をご紹介します。
富士宮焼きそばの特徴1 麺は市内の4つの製麺業者の蒸し麺を使用!
富士宮市内にある下記の4つの製麺所の蒸しめんを利用は必須です。
- マルモ食品工業
- 叶屋
- 曽我めん
- さのめん
麺は富士宮焼きそばの1番の特徴で、一般的な焼きそば麺との違いは麺を蒸してから茹でず急速に冷やすことで、油で表面がコーティングされて、もちもちとしたコシが出るのだそうです。
どの製麺所メーカーの麺を使用するかはお店によっても違うので、メーカーによる違いを楽しむのもアリですね。
通販でお取り寄せする場合も、4つの製麺所メーカーを一通り試してみるのがおすすめですね。
富士宮焼きそばの特徴2 炒めるための油はラードを使用
富士宮焼きそばを作る際に使う油はラードを使用するのが基本です。
今は植物油を使うお店もあるみたいなので、絶対的な条件ではないようですが、地元では昔からラードを使って焼きそばを作っている人も多いです。
ラードは好みもあると思いますし、近くのスーパーで売っていない場合は植物油を代用しても富士宮焼きそばとしては問題ない。ということでしょうね。
富士宮焼きそばの特徴3 焼きそばにはラードを絞ったあとの肉かすを使用
肉かすはラードを絞ったあとに残ったものを油であげたもので、富士宮焼きそばには欠かせないもの。
肉かすが入っていないものは富士宮焼きそばとは言えないかな。それぐらい重要な特徴の1つになります。
肉かすの正体は豚骨ラーメンなどにかけている豚の背脂です。
背脂を熱して出てくる油をアミでこして取れたものがラードで、ラードを取りきって残ったものが肉かすです。
残ったものって聞くと「あまりもの?」って感じですし、肉かす「かす?」ってネーミングが良くない気もしますが、肉かすにはラードが含まない独特の旨味やコクがあってハマりますよ。
富士宮焼きそばの特徴4 ふりかけるのはイワシの削り粉「だし粉」を利用
富士宮焼きそばの特徴として、ほぼ粉末状になているイワシの削り粉(だし粉)をふりかけます。
焼きそばにかけるものは地域によっても違って鰹節やネギが定番かと思いますが、富士宮焼きそばにはだし粉をかけるのが当たり前のことで「多くない?」ってぐらいだし粉をかけるお店もあります(笑)
個人的にはここまでの4つをクリアすれば富士宮焼きそばと言って良い気がしますが、あと8つも特徴があります。
まだある富士宮焼きそばの特徴5~12
ここからは、あくまで「富士宮やきそば学会」が特徴としていることなので富士宮焼きそばとは。と言うよりもお店で富士宮焼きそばを提供するなら守ってね!ってことだと思います。
地元の人でも「そうなの?」ってものもあるぐらいなので「そういう特徴なんだ」ぐらいで良いと思います。
富士宮焼きそばの特徴5 キャベツは富士宮の高原キャベツを使う
キャベツは富士宮の高原キャベツを使う。しかも、水分が少なく歯ごたえが良い「秋キャベツ」が良とされる。らしいです。
なかなか遵守するのはハードルが高いですね。
お店では富士宮の高原キャベツを使っていると思いますが、自宅で作る場合はそこまでは守るのは難しい特徴の1つですね。
富士宮焼きそばの特徴6 ソースは各店のこだわりで
ソースの量・味付けは各店のこだわりがある。ってことですが、一般的には辛口のウスターソースを使うお店が多いらしいです。
ちなみに地元ではスーパーでも「焼きそば用ソース」が何種類か売っていますので、自分好みのソースを使うのが地元あるあるなのでは?と思います。
富士宮焼きそばの特徴7 添えるのは紅しょうがが多いがお店による
富士宮焼きそばに添えるのは紅しょうがが多いけどお店それぞれだそうです。
富士宮市民なら焼きそばの横には紅しょうががあるのが当たり前で、焼きそばと紅しょうがはセット。と考えている人も多いと思います。
ですので逆に、紅しょうがじゃないお店を探すほうが難しいかな?と思います。
富士宮焼きそばの特徴8 トッピングはイカ・タコ・卵・肉・ホルモンなど
焼きそばのトッピングは各店が工夫しているので特に決まりはないです。
しかし一般的には、イカ・タコ・エビ・卵・肉などで、全てをミックスした焼きそばを出すお店も多いです。
ホルモンをトッピングに加えているお店はそこまで多くない気がします。
富士宮焼きそばの特徴9 水は富士山の湧き水を使用
水は富士山の湧水を使うという特徴があるそうですが、これは地元の人も知っているのかな?という特徴の1つですね(^^ゞ
もともと富士宮市・お隣の富士市は富士山の湧水もあるのか?お水がとても美味しい地域です。
昔はペットボトルで水を買うということは考えられなく、蛇口をひねれば美味しい水が今でも飲めます。
もし富士宮に来たら、どこでも良いので公園でお水を飲んでみてください!
富士宮焼きそばの特徴10 厚くて大きい鉄板を利用し火力は強く
焼きそばを作るために厚くて大きい鉄板を利用できるのはお店だけなので、これは完全にお店ルールですね。
一般の家庭でしたらフライパンでも構わないし、家族でワイワイとホットプレートを利用するのもOKだと思います。
もちろん火力はお店にはかなわないでしょうが、おいしい富士宮焼きそばが作れますよ。
富士宮焼きそばの特徴11 店主が焼いても・自分が焼いてもOK
富士宮焼きそばはお店のご主人が焼いてくれるお店もあれば、自分で焼いてねというスタイルのお店もあって、それはどちらでもOKってことですね。
富士宮市内のお店なら焼いてくれるお店が多い気がしますので、もし店主が焼いてくれるお店ならお任せするのが良いでしょう。
もちろん自宅で作る場合は自分で!ですよ(笑)
富士宮焼きそばの特徴12 お皿に盛る 鉄板から直接と食べ方は好み
そこまでこだわることはない12個目は食べ方です。
これはお店が焼きそばを提供するスタイルなので、お客さんに決める権利はないですが、ご自宅で富士宮焼きそばを作る時にはお皿に移すか?それともフライパンやホットプレートから直接食べるか? はお好みで。ぐらいに考えていただければOKですね。
富士宮焼きそばの特徴は多い!
上記のように富士宮焼きそば学会では12個の特徴をあげていますので、正確に言えば富士宮焼きそばの特徴は多く、お店で提供する場合はルールを厳守しなければいけなく奥が深いですね。
しかしながら、B級グルメはその土地の食べ方や、愛され度が重要。
何よりも美味しく食べて満足してもらえることが大切だと思いますので、ご家庭では全てを守らなければいけない。ってことはないでしょうが下記の4つの特徴は抑えたいですね。
- 蒸し麺
- ラード
- 肉かす
- だし粉
これだけ揃えば、立派な富士宮焼きそばと言えるでしょう。
地元民も食べる富士宮やきそばセットは通販でも!
ちなみに地元民は個人個人で好みがあるのですが、個人的に好きなのは下記。
- マルモ食品
- さのめん
もちろん自分でも購入しますが、遠方の友人・知人に送るのも「マルモ食品」「さのめん」です。
マルモ食品さんの商品を通販で購入したい場合、オンラインストアで購入するのが最も安いので、直接マルモ食品さんのサイトで購入しましょう。
どん・ぐりみ
「さのめん」に関しては楽天市場にお店を出店していて多くの商品が送料無料。全国どこでも本物の富士宮やきそばが味わえますよ。
もし富士宮まで来たらお店で食べてみるのが1番ですが、なかなか富士宮に来れない方も今は通販もあるので便利ですね☆