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ドライヤー前のヘアケアの正しい順番|タオルドライ・洗い流さないトリートメント・乾かし方を現役化粧品開発者が解説

お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かすイメージ

お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かすイメージ

「いいドライヤーに買い替えたのに、髪のパサつきが変わらない」。そんなときは、ドライヤーそのものより乾かす前のケアの順番を見直すと変わることがあります。

髪がいちばん傷みやすいのは、実は濡れているとき。お風呂上がりの数分間に何をするかで、熱や摩擦のダメージが大きく変わります。

この記事では、化粧品の開発に携わっている立場から、ドライヤー前のヘアケアの順番を、花王・資生堂・シャープなどメーカーの公式情報をもとに整理しました。洗い流さないトリートメントの選び方や、つける量の目安もまとめています。

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結論:ドライヤー前のヘアケアは「4ステップ」

タオル・ヘアオイル・ドライヤーが並ぶイメージ

先に結論です。お風呂から上がったら、次の順番でケアします。

1. タオルドライ:こすらず、挟んで押さえて水気を取る 2. 洗い流さないトリートメント:中間〜毛先を中心に、適量をなじませる 3. ドライヤーで根元から乾かす:10〜15cmほど離し、小刻みに動かす 4. 冷風で仕上げる:8割ほど乾いたら冷風に切り替える

ひとつずつ、なぜそうするのかを見ていきましょう。

その前に:お風呂の中でできる「乾かす前の準備」

ドライヤー前のケアは、実はお風呂の中から始まっています。乾かしやすく、傷みにくい髪にするために、洗い方の段階で押さえておきたいポイントです。

  • 洗う前に絡まりをほどく:花王は、髪が絡まりやすい場合は濡らす前に手や目の粗いくしでとかしておくよう案内しています。
  • シャンプーはしっかり泡立てる:資生堂は、泡立てずに洗うと髪が摩擦されてダメージの原因になるとして、手のひらでよく泡立て、指の腹で頭皮を揉むように洗うことをすすめています。
  • お湯は38℃くらい、すすぎは3分が目安:資生堂は、熱いお湯だと必要な皮脂まで落として頭皮の乾燥の原因になるとしています。
  • コンディショナーは中間〜毛先に:花王・資生堂とも、指通りが悪い中間から毛先を中心になじませる方法を紹介しています。
  • すすぎはヌルつきがなくなるまで:花王は、するっと指が通るまでしっかりすすぐことで、コンディショナーの成分が髪全体に薄く行き渡るとしています。

お風呂の中で摩擦を減らしておくと、そのあとのタオルドライやドライヤーでのダメージも抑えやすくなります。

ステップ1:タオルドライは「こすらない」が最優先

花王は、濡れた髪はやわらかく、摩擦などで傷みやすい状態なので、強くこすったり引っ張ったりしないよう案内しています。 資生堂も、水分を含んだ髪はキューティクルが特に傷つきやすく、タオルに挟んでやさしく押さえるようにすすめています。

タオルドライをしっかりすると、ドライヤーをかける時間そのものが短くなるのも大きなメリットです。資生堂は、タオルドライで水気をふき取ることでドライヤーの時間が短縮でき、熱によるダメージを大幅に減らせるとしています。 逆に、タオルドライをしないで長時間ドライヤーをかけると、熱と摩擦の両方が髪の負担になる、とも書かれています。

タオルドライのコツ

  • 頭皮は、タオルの上から指の腹で押さえるように水気を取る
  • 髪の中間〜毛先は、タオルで挟んでポンポンと押さえる
  • 長い髪は、毛先をタオルで包んで軽く握る

吸水性の高いタオルを使うと、こする回数を減らせます。ハホニコの「ヘアドライマイクロファイバータオル」は、極細繊維のマイクロファイバーで作られていて、吸収性の高い綿と比べても吸水力が強く、乾きが早いことが特長とされています。

ステップ2:洗い流さないトリートメントは「ドライヤーの前」につける

毛先にヘアオイルをなじませるイメージ

洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は、ドライヤーの前につけるのが基本です。資生堂は、洗い流さないトリートメントなどを使ってドライヤーの熱から髪を守り、過度な刺激や摩擦を与えないようにとしています。 シャープも、ドライヤーの熱から髪を保護する「ヒートプロテクト」をポイントに挙げています。

タイプ別の選び方

開発の目線で見ると、洗い流さないトリートメントはおおまかに3タイプです。

タイプ 使い心地 向いている髪
オイル ツヤが出やすく、まとまりやすい 毛先のパサつき・広がりが気になる髪
ミルク(乳液) 水分と油分の両方。しっとりしすぎない 細い髪・ダメージで乾燥した髪
ミスト 軽くてベタつかない。全体に広げやすい 短い髪・軽い仕上がりが好きな人

オイルは、シリコーン油や植物油などで髪の表面を薄くおおい、すべりを良くするものが多いです。ミルクは水分と油分を乳化させたもので、オイルより軽く仕上がります。どれが一番いいかは髪質と好みで決まるので、まずは自分の悩み(広がる・パサつく・ペタンとなる)から選ぶのが近道です。

つける量と場所

  • 量は、肩につく長さでオイル1〜2プッシュ程度から。少なめから足していくのが失敗しないコツ
  • 手のひらでよく広げてから、中間〜毛先にもみこむ
  • 根元や頭皮にはつけない(ベタつきやすい)
  • 最後に目の粗いくしでとかして、全体に均一に広げる

資生堂は、髪が広がりやすい中間から毛先を中心になじませ、乾かしたあとに少量を重ねづけする方法も紹介しています。

ハホニコの16油シャイニーとは

美容室向けのヘアケアで知られるハホニコには、一般向けの「ハホニコハッピーライフ」というラインがあります。そのなかの「16油シャイニー」は、公式サイトによると16種類の天然由来オイル成分を配合し、従来の16油よりライトでベタつきにくい使い心地にした洗い流さないオイルです。少量でも塗布しやすいテクスチャーとされています。

なお、ハホニコの公式サイトによると、サロン専売の「ハホニコプロ」は公式オンラインストアでは購入できません。 サロン専売品をネットで買うときは、販売元がはっきりしたショップを選ぶようにしましょう。

ステップ3:ドライヤーは「根元から・離して・動かす」

ドライヤーで根元から乾かすイメージ

乾かし方は、メーカー各社の説明がほぼ共通しています。

  • 根元から乾かす:花王は、指で髪の根元を小刻みに揺り動かしながら風を入れ、根元を乾かしてから毛先へ向かうよう案内しています。根元を先に乾かすと、そこを起点に毛流れやボリュームが整いやすくなるそうです。
  • 距離は10〜15cm:シャープは、ドライヤーと髪の距離は10〜15cm程度が目安とし、熱風を一か所に当て続けないよう小刻みに動かすことをすすめています。 資生堂は10cm以上離すよう案内しています。
  • 乾かしすぎない:資生堂は、乾いたあともドライヤーを当て続けると髪が乾燥してパサつく原因になるとしています。

ドライヤー選びも気になる人は、当ブログのドライヤーの記事(Panasonic ドライヤーEH-NE5E、ドンキ情熱価格ドライヤー)も参考にしてください。両手を使って根元を乾かしたい人には、ドライヤースタンドも便利です。

ステップ4:8割乾いたら冷風で仕上げる

シャープは、髪が8割ほど乾いたところで温風から冷風に切り替えると、キューティクルが引き締まりツヤ感が増すとしています。 花王も、髪が熱くなっていたら指を通しながら冷風を当てて冷ますよう案内しています。

冷ますことには、もうひとつ意味があります。花王によると、濡れた髪は「水素結合」が切れて形が変わりやすい状態で、乾かしたての温まった髪も結合が不安定です。寝る直前ではなく早めに乾かし、部屋の温度くらいまで冷ましておくと寝ぐせがつきにくくなるそうです。

やりがちなNGケア

  • 自然乾燥:濡れている時間が長いほど、寝具などとの摩擦を受けやすくなります
  • タオルでゴシゴシ:濡れた髪のキューティクルを傷めやすい
  • トリートメントのつけすぎ:ベタつき・ペタンとした仕上がりの原因に
  • 完全に乾いてからブロー:資生堂は、ブローは8〜9割乾いた状態で行うよう案内しています
  • 同じ場所に熱を当て続ける:熱ダメージが集中します

よくある質問

洗い流さないトリートメントは乾かした後につけてもいい?

乾かした後の仕上げに少量をつけるのはOKです。ただ、ドライヤーの熱から守る目的なら、乾かす前につけるのが基本です。前と後の両方に使う場合は、後のほうをごく少量にするとベタつきません。

オイルとミルク、両方使ってもいい?

使えます。重ねるなら、水分の多いミルクを先、オイルを後にするのが一般的です。ただし量が増えると重くなりやすいので、それぞれ少なめにしましょう。

男性や短い髪でも必要?

短い髪でも、ドライヤーの熱は同じように当たります。ベタつきが気になるならミストタイプを少量、という使い方がおすすめです。

高いドライヤーなら、トリートメントはいらない?

風量が強いドライヤーは乾く時間を短くできますが、タオルドライやトリートメントの役割(摩擦や熱から守る)がなくなるわけではありません。道具と手順の両方をそろえると、仕上がりの差が出やすくなります。

まとめ|ドライヤー前のケアは「タオルドライ→トリートメント→根元から→冷風」

ドライヤー前のヘアケアの順番をおさらいします。

1. タオルドライ:こすらず押さえる。吸水性の高いタオルが便利 2. 洗い流さないトリートメント:中間〜毛先に、少なめから 3. ドライヤー:根元から、10〜15cm離して、小刻みに動かす 4. 冷風:8割乾いたら切り替えて、熱を冷ます

毎日のことなので、いきなり全部変えなくても大丈夫です。まずは「タオルでこすらない」から始めてみてください。

参考(一次情報)